今回は、プロジェクトのコントロール(するための組織や運用)について述べる。
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15.意思決定権を持つ特定の役員が、プロジェクトの責任者として選任されているか、さらに、その人物は積極的にプロジェクトを支持しているか。
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巨大プロジェクトにおいて役員が最高責任者となっていない場合は、少ない。しかしながら方向性や自身の意思を示すことは少なく、実質的には下から上がってきた方針を追認するするだけの場合は多い。神輿としての役員は置かれるが、意思決定の役目を果たすだけの見識を持つ役員は少ない。
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17.完全に達成されたか、あるいはまったく達成されていないかを判定できる「二者択一型」の明確なマイルストーンが、プロジェクトの要所に設定されているか。
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プロジェクトの要所要所にチェックポイントが設けられることは多いが、上記のように明確なマイルストーンが置かれることもやはり少ない。また2択ではなく、3択(◯×△とか)が多い。チェックポイントも「XXの計画書が作成されていること」などと、中身は問われない。問題がある場合も「改善点はあるものの概ねOK」として△でお茶を濁す。そして最後の最後で大爆発する。
二者択一の明確なチェックポイントリストを一度見てみたい。。
(かなり細かく作りこむのかな?)
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19.フィードバックするための制度が設けられているか。この制度は、プロジェクトのメンバーが直属の上司や経営上層部に対して匿名で問題を報告できる必要がある。
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この制度が設けられているプロジェクトは残念ながら見たことがない。いわゆる「目安箱」制度だが、より現場の状況を把握するために良い仕組みと思う。過去一度だけ似たような制度が設けられようとしたが、組織階層外からの報告は良しとされず、結局お流れになった。
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