2016年8月30日火曜日

大企業の基幹システム開発における進め方のポイント

大企業の基幹システム開発における開発方法論(は関係ない?)
を書いたので、どのように進めればよいか考えてみる。

個人の力では個々人の意識改善、組織のあり方を変えるのは、ほぼ不可能ではあるが、理想がなくてはギャップも埋められないので、理想であることを意識して書いてみる。

個々のプロジェクトの性質に依存する事項ではなく組織の(および個人)のあり方について書いてみる。

では、まずネタとしてCIAの前身であるOffice of Strategic Servicesの作ったスパイに命ずる相手組織の撹乱作戦(Simple Sabotage Field Manual )の内訳を簡単に書く。(実際に第二次大戦時の機密文書として存在し近年公開されたらしい) 


・何をするにも「指揮系統」を主張し、意志決定を早めるためのいかなる抜け道も認めないようにせよ
・可能な限り物事は委員会で決定せよ。委員会は決して5人以下にしてはならない。
・できる限り本質的でない議題を持ち出せ。
・業務の承認手続きを複雑にせよ、どんなことでも3人以上の承認を得るようにせよ。

・ペーパーワークを増やせ。
・さほど重要でない仕事でも完璧さを求めよ。
・内容よりも手続きを重視せよ。
・やるべき重要な仕事をさておき会議を行え。



つまりこの逆張りをすればいいことになる。

  1. 組織のフラット化。
  2. 管理組織をコンパクトにする。
  3. 会議の数を最小にする。
  4. (正確さよりも)迅速な意思決定。

あと第二次大戦の時になかったのはITインフラであるが、使わない誰も見ない情報をITシステムに入力することを要求するということがよくある。そしてその情報の集計などの再加工させ報告を求められることがある。ペーパーワークを増やすことにも通ずるが報告書のなんと多いこと、またどんな状況報告であっても聞いて終わり、一緒に対応策を考えることはしない。

よって
  • 情報は、必要な人がITシステムから「自分で」取り出して加工して分析すればよい。
  • 報告を求め、問題点がある場合は一緒に考える。
も加えたい。

これらを心がけるだけで、プロジェクト開発はかなり円滑に進み、いたずらに巨大化しないのではないだろうか?





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