2016年8月4日木曜日

ITプロジェクトにおけるプロジェクトビジョンとビジネス要求について(過去のプロジェクト振り返りその5)

第2章のソフトウェアサバイバルテストにおいては、具体的な設問に答えていき、採点をしてプロジェクトの成熟度を図るようになっている。自分の経験したプロジェクトを採点するのは、「その12」ぐらいを予定している。

ここではテストの設問を引用しながら、内容について述べていきたい。


要求
1.明確なビジョンステートメントまたはミッションステートメントがプロジェクトで制定されているか。

これまで述べた通り、この設問に「はい」と答えられるプロジェクトは少ない。単にシステムが古くなり関連ソフトウェア、ハードウェアのサポート切れという場合も多いのではないかと思う。

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2.すべてのチームメンバーが、ビジョンを達成可能であると信じているか?
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1番目の設問とも関連するが、この質問に明確に「はい」と答えられる人も少ないはずだ。明確に決まってないからだ。「いいえ」または「しらない」という答えが多いのではないかと思う。
また日本人の特性かもしれないが、表向きは「はい」答える人も多いのではと思う。かっこいい錦の御旗に逆らえる人はそうはいないからだ。大本営に逆らえる人はそうはいない。実現可能なビジョンを考えるという点が、できているプロジェクトにはなかなか出会えない。外国のプロジェクトではどうなんだろうか?実現可能なビジョンがとてつもなく難しいように思える。

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3.事業における便益を詳細に示し、メリットの測定方法を明らかにするビジネスケースを策定しているか。
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これもこれまで述べてきた通り設定できているケースは少ない。

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