第2章のソフトウェアサバイバルテストにおいては、具体的な設問に答えていき、採点をしてプロジェクトの成熟度を図るようになっている。自分の経験したプロジェクトを採点するのは、「その12」ぐらいを予定している。
ここではテストの設問を引用しながら、内容について述べていきたい。
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要求
1.明確なビジョンステートメントまたはミッションステートメントがプロジェクトで制定されているか。
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これまで述べた通り、この設問に「はい」と答えられるプロジェクトは少ない。単にシステムが古くなり関連ソフトウェア、ハードウェアのサポート切れという場合も多いのではないかと思う。
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2.すべてのチームメンバーが、ビジョンを達成可能であると信じているか?
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1番目の設問とも関連するが、この質問に明確に「はい」と答えられる人も少ないはずだ。明確に決まってないからだ。「いいえ」または「しらない」という答えが多いのではないかと思う。
また日本人の特性かもしれないが、表向きは「はい」答える人も多いのではと思う。かっこいい錦の御旗に逆らえる人はそうはいないからだ。大本営に逆らえる人はそうはいない。実現可能なビジョンを考えるという点が、できているプロジェクトにはなかなか出会えない。外国のプロジェクトではどうなんだろうか?実現可能なビジョンがとてつもなく難しいように思える。
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3.事業における便益を詳細に示し、メリットの測定方法を明らかにするビジネスケースを策定しているか。
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これもこれまで述べてきた通り設定できているケースは少ない。
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