2016年7月25日月曜日

ITプロジェクトにおいて目標設定が軽視されることについて(過去のプロジェクト振り返りその4)

前回は、目標設定の重要性について述べた。
振り返ってみると、過去自分は10以上のプロジェクトに関わってきたが、目標が明確に設定されているプロジェクトはなかった。(目標を窺い知ることのできないほどの末端担当者の場合もあったが、それでも末端担当者でも目標を胸に刻んでプロジェクトを推進できるようにするべきと思う。)
直近のプロジェクトでは、当初目標設定がなされていたが、やはり時間とともに忘れ去られていったように思う。または、頭の片隅に目標はあったが、達成できないことがわかってしまってきたため、口に出すのがはばかられるようになってきてしまっているのかもしれない。

企業におけるシステムの導入、または刷新の効果は、結局のところお金に換算できる。(システムを積極的に止める(撤廃する)という事例は聞いたことがない。対象事業そのものが無くなるためシステムが必要なくなったという例は聞いたことがあるが)

XX費用の削減、XXの収益の増大、利便性の向上や作業の効率化という目標も結局のところ費用削減につながっていく(具体的金額目標を設定しない場合も多いが)

かつて、官公庁で業務・システム最適化計画というIT戦略目標策定のプロジェクトに携わったが、システムをいくら効率化しても部門単位で見れば要員の削減にはなるかもしれないが、公務員をクビにできるはずもなく、虚しさを感じた覚えがある。

目標は「金!」というのは、企業にとって至極あたりまえだが、「使って楽しい」システムも目標にできればと思う。AIに仕事を奪われると戦々恐々とするのではなくて、ともに素晴らしいサービスを提供できるような世界になればと思う。

まだ続く。。

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