2016年7月19日火曜日

ITプロジェクトにおいての顧客とプロジェクトチームの関係と成功の為の目標設定(過去のプロジェクト振り返りその3)

プロジェクト計画について引き続き書いてみます。
プロジェクトの立ち上げ時において、プロジェクトサバイバルガイドには

”顧客の権利章典
顧客は次の権利を持つものとする。
1.プロジェクトの目標を設定し、その目標に従ってプロジェクトを進めさせる。

一方

"プロジェクトチームの権利章典
プロジェクトチームは次の権利を持つものとする。
1.プロジェクトの目標を把握し、優先事項を明確にする。

と顧客側とプロジェクトチームを対にして述べ目標設定の重要性を説いています。
しかし自分が関わったプロジェクトは多くの場合、目標は曖昧で、かつプロジェクトの進行とともに目標は忘れ去られ、プロジェクトが終わること(プロダクトの完成)が目的になっていきます。

プロジェクトの目標設定は顧客側の責任ではありますが、「具体的」目標値とその計測方法はプロジェクトチームも共に考え決めていくべきと考えます。例えばシステムの導入によりXX億円の営業利益の増収とか。そして本当にそうなるかの検証も合わせて行わなければならないと思います。

例 コールセンター プロジェクト予算1億円 期間1年 機能追加により応答率が30%向上する。これにより人件費が20%削減よってシステム導入後3年間で費用を回収し、その後は会社に利益をもたらす。 とか。

例としてはものすごく簡単に書きましたがこれを、決め、予測し、計測することは非常に難しい。プロジェクトは、常に変化し当初の予測値とずれていくため、例えば途中で予算が1.2億になり、期間が15ヶ月になった時には、本来目標も修正していかなければなりません。

続く。。

0 件のコメント:

コメントを投稿